大阪府民の森 FORREST OF OSAKA

園地スタッフブログ ほしだの森

2022.07.31

オオバノトンボソウ、他

来園者の方が珍しい植物を見つけてくれました。
オオバノトンボソウというラン科ツレサギソウ属の多年草で、県によっては絶滅危惧種に指定されています。
残念ながらもう花は終わりかけで傷み始めていました。来年は早い時期から観察したいと思います。





ここからは特に珍しい植物ではありませんが、今の季節見られるものを少し紹介します。

管理道沿いの沢に咲いているノギラン。
猫じゃらしのような姿ですが間近で見るととても綺麗な花の集合体です。




キンミズヒキ。
薬草や山菜として古くから親しまれてきた植物です。


イヌビワ。
ビワとついていますが実際にはイチジクの仲間で、小さくて味の薄いイチジクといった感じです。



ご来園の際は、アブなどの虫が多いので虫よけなどの対策をお願いします。

2022.07.13

キノコ百景

園内を散策していると多種多様なキノコを見かけます。
歩くたびに違うキノコを発見できるので写真を撮りためて調べてみました。

透けるようなレモン色が儚げで可憐なキツネノハナガサ。薄く脆く、風が吹いただけで破れてしまうため、美しい姿を保っていられるのはほんの少しの時間だけだそうです。



荒々しい柄がインパクト大なイグチ科のキノコ。高級キノコの盛り付けのような生え方。



一瞬ゴルフボールと見間違えたシロオニタケ。園内のあちこちに生えていて真っ白い姿がよく目立ちます。



派手な蛍光オレンジ色なのですぐにわかるだろうと思ったのに名前がわからないキノコ。いかにも毒キノコ…に見えますが実際のところは不明です。



キノコといえば秋ですが、実は夏もとても多く秋についで2番目に多いシーズンです。
園内あちこちでキノコが生えていますが有毒のものも多いので採ったり触ったりはしないようにお願いします。

2022.06.25

初夏の花たち

花の少ない時期ですが、よく見ると初夏の花があちこちに咲いています。
目立たない小さな花が多いので気づきにくいですが、注意して観察しながら歩くのも楽しいのではないでしょうか。


コマツナギ。萩によく似たマメ科の植物です。


アカメガシワ。雌雄異株で写真の花は雄花です。


ムラサキシキブ。秋になる鮮やかな紫色の実が印象的ですが、花は意外と控えめは色です。


セイヨウオトギリ。ハーブがお好きな方はセントジョーンズワートの名の方がお馴染みかもしれません。


梅雨のあいまのお天気の良い日にはぜひほしだ園地にいらしてください。
暑いので熱中症対策をお忘れなく!

2022.06.04

ほしだの見頃の花



管理事務所の前でシモツケの花が咲いています。
ピンクの小花がブーケのように集まって、とてもかわいらしい花です。
5-8月が花期なのでしばらくは楽しめそうです。



今いちばん綺麗なのはやはりササユリかな、と思います。
ササユリは病害虫に弱く、環境の変化にも敏感なため栽培が難しく、野生の厳しい条件下では種から開花まで10年以上かかることもあります。ほしだ園地では数カ所で見ることができます、見るだけでお願いしますね。



管理道沿いのオカトラノオは来週くらいでしょうか。
こちらもとても楽しみです。

2022.05.28

ササユリの開花



ササユリの花が咲きました。
葉が笹とそっくりで普段はなかなか見分けがつきませんが、花が咲くと少し離れたところからでも目を引く美しさですね。
ぜひ探してみてください。

とても残念なこともあります。


こちらのササユリももうすぐ開花しそうだったのですが、蕾を切られてしまったようです。
毎日「今日か、明日か」と楽しみにしていたのですがあまりにも心無いいたずらに、本当に悲しくなりました。


大阪府民の森には様々な植物が自生しています。
美しかったり珍しかったり美味しそうだったり、思わず持って帰りたくなるような植物もあるかもしれません。ですが国定公園内での動植物の捕獲・採取は自然公園法で禁止されています。

目で楽しみ、香りを楽しみ、カメラに収める程度にしていただいて、自然のなかにそっとしてあげておいてください。
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