大阪府民の森 FORREST OF OSAKA

園地スタッフブログ ほしだの森

2024.07.24

ミヤマクワガタの訪問


朝、ピトンの小屋を掃除しているとベンチにミヤマクワガタがいることに気づきました。
ミヤマクワガタとは漢字で書くと「深山クワガタ」、その名の通り、自然豊かな環境でしか生きていけないクワガタムシです。

クワガタのなかでもミヤマクワガタは一番人気ではないでしょうか。
立派な大顎と特徴的な耳状の突起がかっこいいですよね。
ですがミヤマクワガタは高温と乾燥に弱い種であり、そのため徐々に生息数が減少しているそうです。
餌となる樹木があっても、ヒートアイランド現象など気温が高くなりがちな都市部には住むことはできないのです。

また人気者ゆえ乱獲されてしまうことも減少の理由のひとつです。
もし、ほしだ園地でミヤマクワガタを見つけたら、どうか連れて帰らずに少し観察した後は森に帰してあげてくださいね。

10年後も20年後もミヤマクワガタが暮らしていける自然豊かな園地を保護していきたいと思います。

2024.07.17

外来種とわたしたち



去年、星のブランコのたもとにオオキンケイギクがたくさん花を咲かせました。
一見すると魅力的な花なのですが、地元の植物にとっては侵略的で、バランスを崩す要因となります。適切な対策を取らなければ、数年後には付近一帯がその外来種に覆われてしまうかもしれません。
オオキンケイギクを根こそぎ抜いた後の斜面は、少し寂しく感じられました。

ということがあったその場所にふと気づくとナス科の白い花が群生していました。
調べてみるとワルナスビという外来種の毒草です。
外来種問題に直面すると、複雑な気持ちになります。確かに外来種は地元の生態系に悪影響を及ぼしますが、それでも何か生きているものを始末することは、何とも言えない気持ちにさせられます。

園地内の小さな池を侵略し続けているウシガエルを見つめながら、この葛藤も仕事のうちだなぁと考えた朝でした。

2024.07.11

梅雨の巡視

雨の日の巡視はいろいろな生き物に出会えるチャンス。
人間が少ないので生き物たちも油断しているのでしょうか。



ぼうけんの路を上がった辺りで出会ったヤマドリ。
雨に濡れながら地面をついばんでいました。


隠れているつもりのキジバト。
キジバトは市街に住むカワラバトに比べて警戒心が強くすぐ逃げてしまうのですが、雨の中せっかく出てきたからにはしっかりご飯を食べたかったのかわたしが過ぎ去るのをじっと待っていました。


ナマズはいつもと変りなし。
水流がよっぽど変化しない限り、水の中には雨の日も関係ないかもしれませんね。

雨あがりの夕方なども生き物たちに出会うチャンスが多いように思います。
森の生き物たちを観察したい方はぜひ、彼らが油断していそうな日を狙ってみてください。

2024.07.06

キノコ撮り







キノコの勉強を…と思い始めたキノコ撮影。
たんにキノコ写真を集めるだけの趣味と化しております。

なにもわからないので「おいしそう」「毒っぽい」「可愛い」「地味」など子供のような感想しか言えないのですがキノコの写真がたくさん集まるとなんだか嬉しいから不思議。

今回のお気に入りは鮮やかなレモンイエローのキノコ。華奢な柄がシメジやエノキを思わせますね。
調べてみるとキイボカサタケという毒キノコのよう。
食べなくてよかった(食べませんが)!

梅雨の晴れ間にはぜひ、ほしだの森で”キノコ撮り”楽しんでみてください。

2024.07.04

七夕まつり

今年も日本パークレンジャー協会さんが七夕の笹を設置してくれました。
毎年見る光景だけどやっぱり綺麗ですね。
雨続きで来園者さんが少なく、あまり見てもらえていないことが残念です。

それでも少しずつ願い事の短冊が増えています。
おととしは戦争関連、去年は野球関連の短冊が多かったのですが今年は今のところ家族の健康・将来の夢など穏やかなものが多いように感じます。

ピトンの小屋に短冊とマジックを置いているので皆さんもぜひ願い事を書いてくださいね。

6日(土)にはクラフト体験も行われます。
ナイフを使い方を教わりながら、森の小枝でえんぴつを作ってみましょう。
できあがったえんぴつで願い事を書くのもいいですね。

2024.06.21

小さな紫陽花





紫陽花の苗が小さな花を咲かせました。

去年の夏の容赦ない日照りを乗り越え、冬にはイノシシの掘り返しに堪えられたのは植えた数の4分の1ほどだけでした。
その中のたった4本だけではありますが、期待した以上の綺麗な花を見せてくれています。
どうやら今回花をつけたのはみんな同じ品種のようですね。

園芸にはあまり興味を持っていなかったので自分で植えた苗がこんなに可愛いとは知りませんでした。
今年は挿し木などして増やしてみようかと思います。

2024.06.17

リードクライミング入門講習会


昨日はほしだ園地クライミングウォールで「リードクライミング入門講習会」が開催されました。
リードクライミングは、ロープを使うすべてのクライミングの基本です。ほしだ園地のクライミングウォールを登るためには、まずリードクライミングを習得する必要があります。
本講習は、リードクライミングの基本的な技術をお伝えする講習会。
午前中は登るための「クライミング技術」、午後からは登る人の安全を確保する「ビレイ技術」を学ぶ、密度の濃い時間となりました。




午前中は、ハーネス、ロープ、クイックドローといった装備についての説明とその使い方、注意事項、安全チェックの方法等を学んだあと、実際にクイックドローを設置し、ロープをカラビナに通しながら登り、下降しながらクイックドローを回収するという一連の流れを体験しました。




午後からは、万が一の事故のための応急処理についての講習のあと、ビレイの仕組みやギヤの使い方を学び、実際にペアになってもらいお互いをビレイするという実践を行いました。
ビレイヤーはクライマーの命を預かる事になるので、教えるスタッフも真剣です。

もちろんこの講習だけですぐに登れたり、ビレイができるわけではありません。
これを機にジム等で練習を重ねて、経験者に教えてもらいながらレベルアップを図ることが必要でしょう。
そしていつかほしだクライミングウォールの認定講習会を受けに来てください!是非お待ちしております。


2024.06.14

リードクライミング講習会

今週日曜日はリードクライミング講習会です。
https://o-wonderforest.com/hoshida/news/entry-2762.html
自分でカラビナを取り付けながら壁に登る体験をすることができます。
クライミング体験講習会に参加したことがある方は次のステップに最適!
初めてのクライミング体験をしたいという方も大歓迎です!


これを逃すと秋までクライミング講習会はありません。
なにかとお天気に恵まれないクライミング講習会ですが今回は晴れの予報。
梅雨入り前にぜひ、クライミングにチャレンジしてみよう!

2024.06.11

野ウサギ出没中



最近来園者の方から
「ウサギを見た」
と聞くことが頻繁にあります。
どうやら野ウサギの親子が管理道沿いまで食事にやってくるようです。

見かけても追いかけたりせずにそっと見守ってくれる優しい方にばかり出会っているのかもしれません、あまり警戒心がなく人に見つかっても気にせずどうどうと草を食んでいるそうです、

本当はその野ウサギの写真をお見せしたいところですが実はわたし写真どころか出会えてすらいないので、今ピトンの小屋まわりで綺麗に咲いている紫陽花の写真を載せておきます…。
会いたいなぁ、野ウサギ。

2024.06.07

ササユリの季節

巡視中、オカトラノオが蕾をつけているのを見つけました。
最初の一輪になってくれそうです。
すこしずつ株を増やしているようなのでたくさん咲いてくれるのでは、と期待しています。


やまびこ広場ではまだヤマボウシの花が楽しめます。
陽の光を浴びて輝く花が樹上に並ぶ姿がとても可愛らしいので、展望台に行くついでにやまびこ広場で立ち止まってみてください。


ササユリは例年にないほどたくさんの花を咲かせています。
皆さんたくさんササユリを見れたと嬉しそうに話してくれます。
せせらぎの路に多く群生している場所もあるので少し遠いですがぜひ足をのばしてみてください。

毎年ちぎられたり抜かれたりすることが悩みだったのですが、今年はそういった被害がないのも嬉しいことです。
皆さんがササユリを大事に愛でてくれていることに感謝しています。

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