大阪府民の森 FORREST OF OSAKA

園地スタッフブログ ほしだの森

2018.08.09

臭木と屁糞葛

花の少ないこの時期。
ジャスミンのような爽やかな香りを漂わせているのは「クサギ」。
葉っぱが独特の香りがするので付いた名前ですが、火を通すと臭いは消えるので昔は若葉を食用としていました。
また皮膚病や高血圧にも効く民間薬としても利用されていたそうです。

【クサギ(臭木)】シソ科の落葉低木。有用樹のため、たくさんの地方名がある。

ピトンの小屋の前には、「ヘクソカズラ」のかわいい花も咲いています。
こちらは昔から果実が薬用として用いられていて、しもやけやあかぎれ等に効果があるそうです。
また肌に潤いを与える効果もあるとか・・。
漢字で書くと気の毒な名前ですが、臭いの元は葉っぱが傷つけられると出るメルカプタンという揮発性のガス。
昆虫が嫌いな臭いで、外敵から身を守るため進化の過程で身に着けた防衛メカニズムなのでしょう。
一方そんな葉っぱを逆に好む虫も存在するらしく、自然はなんとも不思議なものです。


【ヘクソカズラ(屁糞葛)】ツル性の多年草。別名サオトメバナ(早乙女花)。





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