大阪府民の森 FORREST OF OSAKA

園地スタッフブログ くろんどの森

2023.06.19

ヤマトミクリの花


すいれん池に珍しい植物がひっそり花を咲かせているのをご存じでしょうか。
『ヤマトミクリ』という湿原の植物です。

雌雄同株で、上部のふわふわしたものが雄花、その下のちくちくしたものが雌花です。
この花がまるで栗の実のように見えることが『実栗(ミクリ)』という名の由来だそうです。

湿原の減少により日本全国で数を減らしており、大阪府でも絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
こうしてくろんど園地で頑張ってくれているのを見ると嬉しい気持ちになりますね。

2023.04.02

ミズバショウが見頃です



ミズバショウの花が見頃を迎えました。
昨日八ツ橋ではたくさんの方がミズバショウのお花見を楽しんでおられました。
日本パークレンジャーさんのウォークイベントなども行われ、賑やかな土曜日でした。

今年は雨が少なく湿地が乾き気味なのが少し気がかりです。
もう少し雨が降ってくれると花も長持ちしてくれるのですが…。




ミズバショウだけでなく、ショウジョウバカマやカタクリも八ツ橋周辺でご覧いただけます。
八ツ橋のベンチで春の花を眺めながらのお外ご飯、本当に気持ち良いのオススメです!

2022.11.14

紅葉の季節


日々、園内を歩くたびに紅葉が美しくなっていくのを感じます。
特に管理道沿いのもみじ達は本当にきれいで、もっともっとたくさんの方に見てもらいたくてしかたありません。




やすらぎの路には小さな池があって、風のない穏やかな日には鏡のような景色をみることができます。
こちらはまだ緑色ですが、これから紅葉がすすみ樹々が黄色くなればさぞ美しい景色が映るだろうと期待しています。



さわわたりの路ではところどころでキッコウハグマの花を見ることができます。
注意していなければ見落としてしまうような小さな花ですが、純白の風車のような他にはない可愛らしさを持っています。


寒さを感じる日が増えてきましたので、ご来園の際はぜひ上着をお持ちになってください。

2022.11.01

紅葉のはじまり

少しずつ紅葉が始まっています。
管理道沿いのモミジはしっかりと色づいて秋を感じさせてくれます。
全体としてはまだまだ青葉が多いのですがその青葉がよりモミジの赤をひきたてますます美しい。「動揺のもみじの歌詞に詠われた光景はこれかな」と考えながら歩く秋の散策でした。



さわわたりの路で出会ったツルリンドウの実。
今はまだ未熟ですが、艶々とした宝石のような輝きが濃い緑色の葉に映える、深い赤に熟していきます。



チョウジタデかな、と思い写真を撮ったのですがどうやらヒレタゴボウのよう。
放っておくと激増し大集落を形成する外来植物です。
花はやすらぎを感じる穏やかな黄色でとても可愛らしいのですが…。



こだちの路にはどんぐりが実りの時期を迎えています。
路にもびっしりと落ちていて、歩くとぱきぱきと小気味のよい音をたてます。



カールしたリボンのような花びらが可憐なコウヤボウキ。
乾燥した土地が好みだそうで、こだちの路の日当たりのよい道沿いに花を咲かせていました。


この日の気温は最高20℃最低8℃。
厚手のロンTに薄手のパーカーを羽織って園地をぐるりと一周してみましたが、歩きだしは肌寒く、後半身体があたたまると暑くてパーカーを脱ぐような気候でした。
散策の際は着脱し体温調整できるような服装がおすすめです。

2022.09.09

第二キャンプ場~八ツ橋周辺で見られる植物

ふと気づくと、第二炊事棟からトイレへ向かう辺りの湿原が花畑になっていました。
イバラに閉ざされていて人はなかなか立ち入れないのですが、イノシシは出入りしているようで足跡が無数についていました。


たくさん咲いている白い花はヒヨドリバナ。ここだけでなく園内のあちこちで花をつけています。
もうすぐ飛来するアサギマダラが好む花なのできっと喜んでくれるでしょう。


湿原奥の方に群生する紫色はサワギキョウ。
美しい花ですが推理小説で使われるほどの強い毒があります。


キセルアザミの花も咲いています。



八ツ橋周辺では可愛らしいツリガネニンジンの花も見ることができます。


すぐ近くにはツルリンドウの姿も。
秋につける艶やかな赤い実も美しいので楽しみです。



過ごしやすい気候…というにはまだまだですが、植物たちは秋の気配を漂わせ始めています。
お天気が変わりやすい日が続いているので雨具をひとつリュックに入れて、くろんど園地散策にお越しください。

2022.08.25

秋の準備

まだまだ暑い日が続きますが、くろんどの森を観察していると植物たちは秋の準備を始めているようです。


小さなリンゴのような椿の実。
9月になると完熟して口が開き、立派な種が顔をのぞかせます。


ガマの穂はもうすぐ綿毛の時期を迎えます。
昔はこの綿毛を布団の中身として活用していたそうです。着火剤としても使われていたそうで、これは現代でももしすると機会があるかもしれない活用法ですね。


湿地の奥に見える葉はオモダカ……もしかしたらおせち料理でお馴染みのクワイかしらと期待しています。
国定公園なので植物の採取は禁止なのですが、採れなくても食べ物であれば嬉しい、という気持ちは人間の本能なんでしょうか。
近いうちに長靴をはいて近づいてみたいと思います。


赤い実をたわわにつけているのはゴンズイ。
秋になると開いた口から種がのぞき、赤い実と黒い種のコントラストが目を引きます。


フリルのような美しいキノコ。
図鑑を見てシロホウライタケかな?と思っていますが自信はありません。キノコは本当に難しい!


樹からぶら下がる二股の不思議な物体。テイカカズラの実です。
熟すと鞘が割れ、立派な綿毛のついた種が飛び出します。


夏の終わりのくろんど園地、ぜひ遊びにいらしてください。

2022.07.29

ウバユリの開花

ウバユリが開花しました。

花が咲くころには葉が落ちてなくなっている(歯がない)ことにひっかけて、老女に例えた姥百合という名前がついているそうですが海外では葉のかたちからハートリーフリリーという可愛らしい名で親しまれています。

6~8年かけて一生に一度だけ花を咲かせた後は鱗茎ごとすべて枯れてしまう珍しい性質の百合です。
今まさにその一生に一度だけの花がたくさん咲いています。

駐車場ちかくの管理道脇に咲いていますのでぜひご覧ください。

※来園された皆様の目を楽しませてくれる花です。どうか折ったり切ったり掘り返したりはしないでください。持ち帰っても根付きません。手を触れないようにお願いいたします。

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