大阪府民の森 FORREST OF OSAKA

園地スタッフブログ なるかわの森

2016.08.11

ナラ枯れ被害による通行注意

ナラ枯れ被害が拡大しています。



太い木が急に枯れてハイカーや地域の皆さんからのお問い合わせが増えています。
「ナラ枯れ」は、ナラ類やシイ・カシ類の樹木を枯らす病原菌とその病原菌を媒介する昆虫による「樹木の伝染病」です。
加害昆虫は、「カシノナガキクイムシ」という体長5mm程の昆虫で、昔から日本に生息していた「在来種」ですが、近年、放置される森林が増加したことによって生息数が増えたと考えられています。

被害は、全国各地で問題となっており、全国的にはピークを過ぎて減少傾向にあるようですが、今まで被害の無かった地域では拡大しています。特に、今、生駒山系での被害が顕著で昨年度は、中部園地もコナラを中心に500本以上が被害を受けました。

被害を受けた木が全て枯れる訳ではありませんが、直径30cm以上の太径木が枯れることが多く、枝の落下や倒木の恐れがあります。
広場やハイキング道沿いなど危険な枯木は、順次伐採しており、今後も伐採を進める予定ですが、何分、本数が多く時間がかかります。

枯木の近くを通行される場合は、枯枝の落下、倒木にご注意下さい。強風や豪雨の日は、特に危険ですので十分注意してください。
また、ナラ枯れの被害地では「カエンタケ」という猛毒のキノコが発生します。触るだけでも炎症をおこし、誤って食べた場合は死に至ることがあります。発見した場合は、決して触らず園地職員までご連絡ください。

カエンタケ



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