大阪府民の森 FORREST OF OSAKA

園地スタッフブログ くろんどの森

2023.08.30

台風被害


貯水ダムのそばに生えている大きなミモザの樹。
とても立派な樹で春には綺麗な花を楽しませてくれていたのですが先日の台風で大きく枝が裂けてしまいました。根本の土もゆるんでしまったようでアンテナにもたれかかることでなんとかこらえている状況です。
スタッフも大好きな樹なので残すことができないか試行錯誤してみたのですが、どうやら根本から切るしかなさそうで非常に残念でなりません。


こちらは裂けてしまった枝。
地面に近い大きな枝で、今年もたくさんの花を間近で見せてくれました。


まわりの樹やつるも少し整理して後日ミモザの伐採をします。
来年もまた花を楽しめると思っていましたが自然のなかに『見れて当たり前』なんて無いのかもしれませんね。

2023.08.22

ミツバチのゆくえ


先月このブログで書いたミツバチ達。
あの記事を書いた2週間ほどのち、忽然と姿を消してしまいました。
近づいてよく確認しましたが1匹も見つけることはできませんでした。

キイロスズメバチよりも強いオオスズメバチに見つかってしまったのか、それとももっと良い場所を見つけて移動したのか。
養蜂家の方に聞くと、あのミツバチ達はセイヨウミツバチだったので冬を越すことはできないそうです。
それでも、あの群れがどこか良い場所で穏やかに過ごせていると良いなと思った出来事でした。

2023.08.09

突然の雨



巡視中、突然の雨に降られてしまいました。
カメラが濡れてしまうと大慌てで木陰に入り雨宿り。スマホの電波もないのでぼんやり雨の景色を眺めながら、これで気温が少し下がるなら雨も悪くないなと感じてみたり、今夜はクーラーをつけずに眠れるだろうかと考えてみたり。

今年は雨が少なくて、先月ブログに書いた小さな水辺もさわわたりの路の浮見堂もずいぶんと水量が減ってしまっています。
おたまじゃくしやザリガニたちが窮屈そうに暮らしているのはなんだか不憫で、まとまった雨が降ってくれると嬉しいのですが…。

2023.07.28

ウバユリの開花


くろんど園地の今の見どころはなんといってもウバユリです。
1mほどに伸びた茎の先にまばらにつける大きな筒状の緑白色の花はなんともミステリアスな魅力。


今年は去年に比べてずいぶん花が多いように思います。
この調子でどんどん株を増やしてもっと大きな群生地になってほしいと願っています。

まだ蕾もたくさんついているのでしばらくは花を楽しんでいただけると思います。
駐車場から八ツ橋へ向かう管理道沿いにかたまって咲いています。
この存在感、幻想的な美しさ、ぜひ足を止めてじっくり見とれていただきたいです。

2023.07.27

とんぼの羽化



「でっかいカゲロウ?!」と追いかけてみるとどうやら羽化したてのとんぼ。
近寄るとふわふわと頼りない飛び方で逃げていきます。まだほとんど色もなく、触ると壊れてしまいそう。
深追いせずにそっとしておくことにしました。





この日はアオスジアゲハとセセリの仲間にも出会いました。
蝶も暑いのかちょっと飛んでは休憩タイム。
アオスジアゲハはずいぶんこまめに吸水タイムを取っているようでした。

皆さんもこまめな休憩&吸水をこころがけてくろんど園地を楽しんでください。

2023.07.15

蜂たちの攻防戦


少し前から休憩所にミツバチが集まっています。
巣があるのかどうかは確認できませんが、ミツバチはおとなしく無害なので今のところ様子を見ています。
休憩所のなかにハチミツが垂れてきたりするようなら考えないといけませんね。


天敵はやはりスズメバチのようです。
この日はキイロスズメバチに襲われている様子でした。


1匹ずつ攫われていくミツバチを見ていると切ない気持ちになってきます。
どうやらセイヨウミツバチのようなので野生では越冬できずに死んでいく運命だということですが、精いっぱい夏を生きてほしい、できれば実りの多い一生を送ってほしい……定期的に観察しているので情がわいてきてしまっています。

おとなしいミツバチとはいえ刺激してしまってはいけないのでカラーコーンと張り紙で注意を促しています。
近づいたり刺激するような行動はしないでくださいね。

2023.07.06

小さな水辺②


池の樹上にとまっているイカルを撮影しようと四苦八苦していると、広場でなにかぽーんぽーんと跳ねるものが!
できるだけそっと追ってみるとウサギでした。


少しずつ距離をつめても、逃げる様子がありません。こちらに気づいていないのか、もしかしたらまだ人間をよく知らないのか…。


のそのそとベンチの下に入ったまま動かないので不思議に思いましたが、どうやら本人(本ウサギ)は隠れているつもりのよう。
ひとりだちしたばかりなのかもしれません。あどけなさを感じさせるウサギでした。



この小さな池から八ツ橋へ向かう路は今ナツツバキの花がとても綺麗です。
咲いた花の寿命はたった一日というはかなさですが、そのぶんたくさんの花を次々と咲かせます。ぜひ足を止めてこの清楚な花を楽しんでくださいね。

2023.07.01

小さな水辺①


第2炊事棟のそばにある池がなかなか面白い観察スポットです。
小さな池なのですがじっと待っていると次々といろいろな生き物があらわれます。





水面にせり出した枝にぶら下がる泡のようなものはモリアオガエルの卵塊。
半分水に漬かっているものもあります。じっと見つめるカエルの姿がありますが別に親というわけではなさそうです。


ガサガサと動く茂みをのぞくとシマヘビがお食事中。
捕まってしまったのはダルマガエルかな。
じろじろと食事を見られるのは嫌だったようで、カエルをくわえたままそそくさと逃げていきました。




水中にはおたまじゃくしがいっぱい。
大きいもの小さいもの、色の濃いもの薄いもの、いろいろなおたまじゃくしが泳ぐすぐ下をザリガニが通り過ぎていきます。

なにかが動いた気がして土の上をじっと見ると、小指の先ほどの大きさの小さなカエル。
アカガエルのこどもかな、と思いましたが小さすぎてよくわかりませんでした。

2023.06.28

オカトラノオと蝶たち


オカトラノオの群生。
同じ方向を向いた花序がまるで白波のようでとても綺麗で、見つけたときは思わず「おぉっ!」と声が出てしまいました。




もちろん蝶にとっても魅力的な花畑らしく、ヒョウモンチョウやアゲハチョウが集まっていました。
とくにヒョウモンチョウはこの花畑を独り占めしたいようで、やってくる他の蝶を追い払おうと奮闘していました。

2023.06.24

季節の実

ラクウショウ

硬くてごつごつした実。
乾燥するとすぐにバラバラになるうえ、ベタベタした油を多く含んでいるのでリースやクラフトには使えなそうです。


ニガイチゴ

種に苦みはあるものの果肉自体は甘くて美味しい野イチゴの一種。
深緑の葉の間に真っ赤な実がつき見た目にもとても綺麗なのですが、トゲだらけの藪を形成するのが厄介です。


ウスノキ

春に控えめな花を咲かせていた枝はウスノキでした。
きっちり五角形の不思議な実は小さなチューリップのようでとても可愛らしいです。


ヒメコウゾ

いかにも美味しそうな見た目。昔、誘惑にかられて食べてみたことがありますが、ぬるりとした触感といつまでも口の中で引っかかるちくちくした毛がなんとも不快で以来見て楽しむだけにしています。

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