大阪府民の森 FORREST OF OSAKA

園地スタッフブログ くろんどの森

2024.10.13

アサギマダラの飛来



嬉しいことに今年もアサギマダラがくろんどの森に来てくれました。
草刈りの際、ヒヨドリバナをよけて作業してきた甲斐があるなぁ…としみじみ思わせてくれる美しさです。

今年は夏の異常な暑さのせいか、かなり数が少ないと予想されていました。
実際飛来している数は例年よりぐっと少ないように思います。
こうやって写真に撮ることができたのは本当にラッキーでした。
皆さんもぜひ、幸運を探しにきてください。



2024.09.09

どんぐりぽとんの謎

最近歩いていると葉っぱとどんぐりのセットがたくさん落ちています。
樹の下に立っていると突然降ってくることも。
樹上を見上げても何もいないので鳥の仕業でもなさそう。


綺麗な切り口。
ということは何かの衝撃で折れて落ちてきたわけでもなさそうですね。



犯人はこの小さな昆虫。『ハイイロチョッキリ』というゾウムシの仲間です。
成虫は樹上でどんぐりの実に卵を産み付けた後、チョッキリと枝を切り落として地面に落とします。
幼虫はどんぐりの実を食べて成長します。

お子さんが集めたどんぐりから虫が出てきてびっくり!ということ、よくありますよね。
ハイイロチョッキリはよく観察すると可愛い顔、身体にはふわふわの産毛。
長く伸びた口の真ん中あたり、なんとも不思議な位置に触覚が生えていたりと見れば見るほどに興味深い昆虫なんです。

チョッキリされたどんぐりの小枝を見つけたら、ぜひどこから卵を産み付けたのか探してみてくださいね。



2024.08.15

タマムシ達と夏



ケヤキの樹を見上げると樹上をたくさんのタマムシが飛び回っていました。
おそらく繁殖のために集まっているのだと思います。

タマムシは美しい虹色の光沢を持つ甲虫で、夏の森を彩る存在です。特別に珍しい虫ではありませんが、普段あまり森に足を運ばない方には、あまり馴染みがないかもしれません。



このタマムシの翅の色から、「玉虫色」という言葉が生まれました。虹色に輝くその色彩は、光の当たり方によって異なる色合いを見せるため、「玉虫色」という言葉は、多様な見方や解釈ができるものを表す際にも使われます。

もし運よく手に取ることができたなら、ぜひお腹側も観察してみてください。翅だけでなくお腹側まで隙間なく美しい光沢に覆われているんですよ。
くろんど園地は国定公園で植物や昆虫の採取は禁止なので、観察が終わったらまた自然に帰してあげてくださいね。



2023.08.22

ミツバチのゆくえ


先月このブログで書いたミツバチ達。
あの記事を書いた2週間ほどのち、忽然と姿を消してしまいました。
近づいてよく確認しましたが1匹も見つけることはできませんでした。

キイロスズメバチよりも強いオオスズメバチに見つかってしまったのか、それとももっと良い場所を見つけて移動したのか。
養蜂家の方に聞くと、あのミツバチ達はセイヨウミツバチだったので冬を越すことはできないそうです。
それでも、あの群れがどこか良い場所で穏やかに過ごせていると良いなと思った出来事でした。

2023.07.27

とんぼの羽化



「でっかいカゲロウ?!」と追いかけてみるとどうやら羽化したてのとんぼ。
近寄るとふわふわと頼りない飛び方で逃げていきます。まだほとんど色もなく、触ると壊れてしまいそう。
深追いせずにそっとしておくことにしました。





この日はアオスジアゲハとセセリの仲間にも出会いました。
蝶も暑いのかちょっと飛んでは休憩タイム。
アオスジアゲハはずいぶんこまめに吸水タイムを取っているようでした。

皆さんもこまめな休憩&吸水をこころがけてくろんど園地を楽しんでください。

2023.07.15

蜂たちの攻防戦


少し前から休憩所にミツバチが集まっています。
巣があるのかどうかは確認できませんが、ミツバチはおとなしく無害なので今のところ様子を見ています。
休憩所のなかにハチミツが垂れてきたりするようなら考えないといけませんね。


天敵はやはりスズメバチのようです。
この日はキイロスズメバチに襲われている様子でした。


1匹ずつ攫われていくミツバチを見ていると切ない気持ちになってきます。
どうやらセイヨウミツバチのようなので野生では越冬できずに死んでいく運命だということですが、精いっぱい夏を生きてほしい、できれば実りの多い一生を送ってほしい……定期的に観察しているので情がわいてきてしまっています。

おとなしいミツバチとはいえ刺激してしまってはいけないのでカラーコーンと張り紙で注意を促しています。
近づいたり刺激するような行動はしないでくださいね。

2023.06.21

ベニシジミ


モンシロチョウ


アオスジアゲハ


キチョウ


花が多いようには感じないのですが昆虫の目から見ると違うのでしょうね。
蝶がいることで、目立たない小さな花の存在に気づかされることも少なくありません。

2022.10.26

季節の変化を教えてくれるもの

案内所そばの斜面にホトトギスの花が咲いていました。
日本固有のホトトギスと台湾ホトトギスを交配させた『松風』という品種のようです。
ホトトギスは他の植物との競争に負けてしまうことが多いのですが、このホトトギスは頑張って花を咲かせてくれました。


交歓広場の樹上にはアトリの群れが。
かなり高い位置にいて見つけづらく、ようやく撮れてもおなかの写真ばかり。冬になって地面に降りてきてくれるのが楽しみです。


アキアカネがたくさん飛んでいます。
近年農薬によりヤゴが死んでしまうためトンボの数が減っているそうですが、くろんど園地では四季折々のトンボが姿を見せてくれます。

花で、鳥で、虫で、あぁ季節が変わったなと感じるとき、ふっと心や身体の緊張がほぐれるように思います。
くろんど園地で散策を楽しみ日々のストレスからちょっと離れてみませんか?

2022.07.12

雨の日の散策

あいにくのお天気が続きますが、くろんど園地の生き物たちは生き生きとしています。

アオスジアゲハが頻繁に地面に降り、吸水をしています。こうして地面から吸水をするのはオスだけだそうです。



立派なノコギリクワガタ。
クワガタムシのいる木にはスズメバチも集まっていることが多いので観察の際はご注意ください。



ニホンアカガエルの幼体。雨の日は活発に移動しているようで、草むらを歩くとたくさん飛び出してきます。
踏んでしまわないよう、気をつけてあげてください。



八ツ橋に咲くワスレグサ。種類が非常に多く、ニッコウキスゲやカンゾウなどもワスレグサの仲間です。
園芸種では様々な色のものがありますが、野生種では黄色やオレンジ色のものがほとんどです。





園内は舗装された路は少なく、雨が続くとぬかるみ等が発生します。
雨間の散策においでの際は、足元にご注意をお願いします。

2021.10.16

秋の気配がするような。

ニースで、桜が咲いたのを見ましたが、
先日、園地ではセミが鳴いていました。
連日の暑さで出てきたのでしょうか?
紫陽花も一部咲いていたので、季節感がわからなくなっています。


最近、カマキリを見かける事が多くなりました。
少し前から見ていたのですが、小型の物しか見ていなかったのですが、
今は、大型の物を見かけるようになりました。



お知らせ。----- 10月 16日 ---------
本日、午前中に「そよかぜの路」で伐採作業が有ります。
ご通行の際は、係員の指示に従ってご通行下さい。
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