2025.01.29
ウスタビガの生きた証
くろんどの森を歩いていると、ウスタビガの繭を見つけました。
美しい緑色の繭の中はすでに空っぽ。この繭の住人は、無事におとなになれたようですね。
ウスタビガは卵の状態で冬を越し、春から夏にかけて幼虫として成長します。たくさんの葉を食べて大きくなった後、繭を作り、秋になると成虫となって繭から出ていきます。成虫は一切食事をせず、わずか数週間の命をつないで次の世代へと命を託します。
夏の森では緑の葉が生い茂り、ウスタビガの繭はその緑に溶け込んでいます。しかし、葉が落ちた冬の森では、この繭の鮮やかな緑色が目を引くのでようやく見つけることができます。
冬の森にはこうした小さな自然のドラマが至るところに隠れています。
ぜひ、みなさんも冬の森を歩きながら、自然の不思議を探してみてください。